時代劇スタッフ人別帳 「あ」


安部 衛あべ・まもる 〈美術〉
1933年8月27日生

 非常に個人的な話で恐縮なのだが、吉外@サイト主は時代劇のクレジット写しをしているとき、この人の名前をよく間違って「安部徹」と書いてしまう。だって彳(ぎょうにんべん)までが全く同じなんだもん!
 新潟県の出身。1956年、中央映画社美術部に入社。この会社は現在新潟市にある同名の社と関係あるのかどうかはよく分からない(公式サイトによると設立が昭和49年2月となっているのである)。60年に東映東京撮影所へ入社。65年東映を退社し、フリー。資料によると唐十郎主演の東宝映画『銭ゲバ』なんかを担当していたりするようだが、なかなかお目にかかれる作品ではないのでクレジットを実際に確認できず残念。
 その後、1973年から三船プロに所属。同社の代表的作品には大概名を連ねており、おかげで吉外@サイト主は大好きな悪役俳優の名前としょっちゅう書き間違いをしでかすのであった。(2015/12/04)

〈担当作品 映画〉
 ・1965年 『獣の剣』(松竹/俳優座)

〈担当作品 テレビ・連続〉
 ・1971/10/02~1971/12/25 『浮世絵 女ねずみ小僧(1)』制作=C・A・L(協力=日活芸能)
 ・1972/04/01~1973/04/07 『快傑ライオン丸』制作=ピー・プロダクション/フジテレビ
 ・1974/01/01~1974/09/26 『荒野の素浪人(2)』制作=NET/三船プロダクション
 ・1974/01/05~1974/03/30 『浮世絵 女ねずみ小僧(3)』制作=フジテレビ/三船プロダクション(協力=C・A・L)
 ・1974/03/23~1979/09/15 『大江戸捜査網(里見)』制作=東京12チャンネル/三船プロダクション
 ・1974/10/01~1977/03/29 『破れ傘刀舟悪人狩り』制作=NET/三船プロダクション(協力=中村プロダクション)
 ・1976/10/02~1977/03/26 『江戸特捜指令』制作=毎日放送/三船プロダクション
 ・1978/11/04~1978/12/30 『森村誠一シリーズII 青春の証明』制作=毎日放送/三船プロダクション*植田寛と連名
 ・1978/01/10~1978/09/26 『江戸の鷹 御用部屋犯科帖』制作=テレビ朝日/三船プロダクション
 ・1979/10/02~1980/03/25 『江戸の牙』制作=テレビ朝日/三船プロダクション
 ・1980/04/01~1980/09/30 『鬼平犯科帳(1)』制作=テレビ朝日/東宝/中村プロダクション*〈美術デザイン〉のクレジットで#15-16のみ
 ・1988/04/06~1988/09/21 『はぐれ刑事純情派(1)』制作=テレビ朝日/東映
 ・1989/04/05~1989/10/04 『はぐれ刑事純情派(2)』制作=テレビ朝日/東映
 ・2002/10/19~2002/12/25 『相棒 警視庁ふたりだけの特命係』制作=テレビ朝日/東映

〈担当作品 テレビ・単発〉
 ・1981/05/15 『新吾十番勝負(1)』制作=三船プロダクション/フジテレビ
 ・1981/06/01 『幻の罠』制作=日本テレビ/トリッセンエンタープライズ*〈美術デザイン〉のクレジット
 ・1982/12/07 『交通事故死亡1名』制作=日本テレビ/三船プロダクション
 ・1993/09/25 『思い出の青函連絡線 貨車から消えた2億円!完全密室の犯罪(高橋英樹の船長シリーズ5)制作=テレビ朝日/東映*〈安倍衛〉表記
 ・1997/09/27 『愛と死の殺人海流 レインボーシティと波浮の港・二つの東京 潮の匂いのする人妻(高橋英樹の船長シリーズ9)制作=テレビ朝日/東映
 ・2000/12/02 『殺意の密室航路 仙台─苫小牧─函館 豪華フェリーで大物代議士が殺された(高橋英樹の船長シリーズ12)制作=テレビ朝日/東映

※(参照:#11


阿良木 佳弘あらき・よしひろ 〈編集〉
1940年10月7日生 2014年1月3日没(享年73歳)

 編集技師ともなってくると資料が殆ど見つからない(と、これは当方の調査の怠慢なのかもしれないが)。なので勢い担当作品の列記になってしまうのだが、ご覧の通り三船プロを支えた編集マンと言って過言ではないだろう。(2014/04/30)

 〈補〉 なんと! このページをご覧になったという関係者様がメールを送って下さり、生年月日と(残念ながら、今年お亡くなりになっていたそうな……)没年月日を教えて戴くことができた。ご本人は1969年の映画『風林火山』で一本立ち?したというふうに仰っていたそうである。(2014/12/09)

〈担当作品 映画〉
 ・1968年 『肉弾』(「肉弾」をつくる会/ATG)
 ・1969年 『風林火山』(三船プロ/配=東宝)『赤毛』(三船プロ/配=東宝)『新選組』(三船プロ/配=東宝)
 ・1970年 『待ち伏せ』(三船プロ/配=東宝)
 ・1978年 『犬笛』(三船プロ/配=東宝)『ダイナマイトどんどん』(大映/配=東映)
 ・1981年 『近頃なぜかチャールストン』(喜八プロ/ATG)

〈担当作品 テレビ・連続〉
 ・1971/01/05~1971/12/28 『大忠臣蔵』制作=NET/三船プロダクション
 ・1972/01/04~1973/03/27 『荒野の素浪人(1)』制作=NET/三船プロダクション
 ・1973/03/24~1973/09/15 『旅人異三郎』制作=東京12チャンネル/三船プロダクション
 ・1973/03/24~1973/12/25 『荒野の用心棒』制作=NET/三船プロダクション
 ・1974/01/01~1974/09/26 『荒野の素浪人(2)』制作=NET/三船プロダクション
 ・1974/03/23~1979/09/15 『大江戸捜査網(里見浩太朗)』制作=東京12チャンネル/三船プロダクション
 ・1975/04/01~1974/09/30 『剣と風と子守唄』制作=三船プロダクション
 ・1976/04/28~1976/09/22 『人魚亭異聞 無法街の素浪人』制作=NET/三船プロダクション
 ・1977/04/05~1977/12/27 『破れ奉行』制作=テレビ朝日/中村プロダクション(協力=三船プロダクション)
 ・1978/11/04~1978/12/30 『森村誠一シリーズII 青春の証明』制作=毎日放送/三船プロダクション
 ・1978/01/10~1978/09/26 『江戸の鷹 御用部屋犯科帖』制作=テレビ朝日/三船プロダクション
 ・1979/10/02~1980/03/25 『江戸の牙』制作=テレビ朝日/三船プロダクション
 ・1982/10/05~1983/03/29 『暁に斬る!』制作=関西テレビ/ヴァンフィル(協力=三船プロダクション)

〈担当作品 テレビ・単発〉
 ・1981/05/01 『着ながし奉行』制作=俳優座映画放送/映像京都/フジテレビ
 ・1981/09/29 『球形の荒野』制作=日本テレビ/三船プロダクション
 ・1981/10/30 『素浪人罷り通る(1)』制作=三船プロダクション/フジテレビ
 ・1981/12/29 『10万分の1の偶然』制作=日本テレビ/トリッセンエンタープライズ
 ・1982/05/07 『素浪人罷り通る(2) ─暁の死闘─』制作=三船プロダクション/フジテレビ
 ・1981/06/01 『幻の罠』制作=日本テレビ/トリッセンエンタープライズ
 ・1982/07/16 『十六文からす堂(1)』制作=三船プロダクション/フジテレビ
 ・1982/09/10 『御用船炎上』制作=三船プロダクション/フジテレビ
 ・1982/10/29 『素浪人罷り通る(3) 血煙りの宿』制作=三船プロダクション/フジテレビ
 ・1982/12/07 『交通事故死亡1名』制作=日本テレビ/三船プロダクション
 ・1983/02/18 『素浪人罷り通る(4) 去るも地獄 残るも地獄』制作=三船プロダクション/フジテレビ
 ・1983/04/08 『素浪人罷り通る(5) 涙に消えた三日極楽』制作=三船プロダクション/フジテレビ
 ・1983/08/05 『素浪人罷り通る(6) 矢立峠に裏切りを見た』制作=三船プロダクション/フジテレビ
 ・1983/08/09 『木に登る犬』制作=日本テレビ/三船プロダクション
 ・1983/11/10 『魔境 殺生谷の秘密』制作=三船プロダクション/フジテレビ
 ・1985/02/05 『描かれた女』制作=日本テレビ/三船プロダクション


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最終更新:2019/03/14

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