時代劇スタッフ人別帳 「う」
内海 正治うつみ・まさじ 〈撮影〉
1927年6月9日生
東京都出身。工学院大学航空学科卒。東京大学航空研究所を経て1946年、東宝撮影所に入社。1960年『姉さん女房』で一本立ちし、以後は東宝専属。
テレビ時代劇では高瀬昌弘監督らと『江戸の旋風』シリーズや『鬼平犯科帳』など一連の東宝制作作品を支える。
89年~吉右衛門版『鬼平』がスタートするにあたって、制作母体は京都の松竹(正確には京都映画)に移るが、監督(高瀬昌弘、小野田嘉幹)とキャメラマン(伊佐山巌、内海正治)は東京で東宝が制作していた頃のメンバーが据えられた。これはこれは原作者の池波正太郎が、『必殺仕掛人』で藤枝梅安を“ぶち壊した”京都の松竹が制作すると聞き不安がったためである。
内海キャメラマンが病気降板した後は、助手をつとめていた安田雅彦がメインに加わるようになった。『必殺』シリーズでアクの強いキャメラワークを武器としていた石原興が池波作品の目付役たる市川久夫プロデューサーに認められるのは、もう少し先の話になる。(2015/06/16)〈担当作品 映画〉
・1960年 『姉さん女房』(東宝)
・1967年 『ウルトラマン』(円谷プロ/配給=東宝)『クレージーの怪盗ジバコ』(東宝/渡辺プロ)〈担当作品 テレビ・連続〉
・1966/01/02~1966/07/03 『ウルトラQ』制作=円谷プロダクション/TBS
・1966/07/17~1967/04/09 『ウルトラマン』制作=円谷プロダクション/TBS
・1970/10/06~1971/03/30 『旗本退屈男』制作=東宝/フジテレビ
・1971/10/12~1972/03/28 『おらんだ左近事件帖』制作=東宝/フジテレビ(協力=東京映画)
・1972/07/21~1986/11/14 『太陽にほえろ!』制作=東宝(協力=国際放映、渡辺企画)
・1976/04/01~1977/03/31 『同心部屋御用帳 江戸の旋風II』制作=東宝/フジテレビ
・1977/04/07~1978/04/27 『同心部屋御用帳 江戸の旋風(3)』制作=東宝/フジテレビ
・1978/05/04~1978/11/09 『江戸の渦潮』制作=東宝/フジテレビ
・1979/05/31~1979/12/27 『江戸の激斗』制作=東宝/フジテレビ(協力=円谷プロダクション)
・1989/07/12~1990/02/21 『鬼平犯科帳(1)』制作=フジテレビ/松竹(協力=京都映画)
・1990/10/03~1991/03/27 『鬼平犯科帳(2)』制作=フジテレビ/松竹(協力=京都映画)
〈担当作品 テレビ・単発〉
・1982/01/22 『仕掛人・藤枝梅安(1) 梅安蟻地獄』制作=東宝/フジテレビ(協力=円谷プロダクション)
・1985/07/23 『白昼の囚人』制作=日本テレビ/STAFFアズバーズ
最終更新:2020/01/16